Separation-3.

上演時間は60分。
これを超えての上演は、審査対象から外される運命にあります。高校演劇用に書き下ろされた台本も随分とありますが、近年の傾向は創作が主流になっています、創作脚本賞と言う賞が授与されるくらいですから。好きで始める演劇ですから生徒も勉強はしています、もっとも大事な幕開けをどの様に見せるか、幕開けに相応しい効果音、BGMはどんなものが良いか。

学校での練習で、大道具や音響などのプランがまとまって来ると、自然と演技のスペースが出来上がってきます、これを「アクティングエリア」と言います、照明はアクティングエリアを中心に当てるようになってきます。全体に当てるのか、横らか斜めからか、絵心とセンスが問われる部分です。

関東大会に来るまでに
地区大会、県大会と最低2回の上演を経験してきます。その2回も地元のプロのスタッフがサポートをしてくれますから、生徒の考えた照明の変化も随分と芝居らしくなってきまし、生徒自身もプランの内容を理解するようになってきます。照明を制御する調光卓も今はデジタル制御が主流です。

出場校全校が集まっての総合打合せ、
大道具部門、音響部門、照明部門、それぞれに分かれて各担当と詳細な打合せが行なわれます。殆んどが県外から来る学校、時間に制約もありますから言い忘れ、聞き漏れも出てきます。一通り話を聞き、11校の演出効果を充分反映できるような総合図面を認めます。共有して使える照明、単独でしか使う事の出来ない照明、多少の移動や向きを変えることで対応できる照明位置。

分かりやすく言えば、
一軒の家を建てるのに必要な設計図が11軒分、その11軒分の設計図を1枚に纏めて、11人の施主がそれぞれに訪れた時に、「あっ、自分の家だ」と満足できるように、即座に変更が出来るような1枚の照明設計図を総合打合せの後に作る作業が続きます。

・・・つづく

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